恋音セ・ピアーチェ 感想
総評 :90/100
CG :15/15 【立ち絵差分がたくさんあるえろげはいいえろげ】
シナリオ :15/15 【160km/hストレート、まっすぐなシナリオでよかった】
声優 :10/10 【猫田かなさん、おぼえました】
曲 :15/20 【OPを3,4回聞かされた】
システム :10/10 【ツイートボタンあるのいいですね】
なんとなく:25/30 【なんと本編が無料】
想像以上におもしろかったです。終始コミカルな掛け合いと豊富な立ち絵差分がゲームを盛り上げてくれたので、少しも退屈することなくプレイできました。
アフター含めて多分5~6時間くらい。本編は無料でプレイできるそうです。 僕はパケ版買ってから知りました。
芸術や音楽というものは、自身の造詣が浅いということもありますが、その魅力が分かりづらいと思っています。
それらを扱ったエロゲは数ありますし、いくつかプレイもしました。しかし、その多くにおいて物語の人物達が音楽や芸術というあやふやなものに必死になる理由がピンと来ませんでした。
その点において本作は、丁寧な解説と楽しむことを主軸にした展開で音楽の魅力を分かりやすく描写していたと思います。
「音楽を楽しむ」ことをテーマに、見てる方が恥ずかしくなるような青春ラブストーリーを搭載した作品でした。制作者のやりたかったことがまっすぐ伝わってくるゲームでとても良かったと思います。ステージ上での告白も王道ですき。
特筆すべきはヒロイン役の猫田かなさん。新人さんとのことでしたがかわいい演技が上手いしOPの歌唱も上手かった。キャラクターにもぴったり合っていてとても良かったです。パラレロの遺愛ちゃん役の柊紗夜子さんもでしたが、どんどんこれからに期待できる声優さんが出てきてワクワクします。
とても良いゲームでしたが、あえて欠点を述べるとすれば練習シーンだったりオーディションが描写されていなかったところでしょうか。日常シーンとかでキャラを掘り下げるところも少なかったように思います。最初から最後まで起伏の激しいストーリーだったのでちょっと平坦な場所も欲しかったかなあと。
まあここらへんは個人の好みなうえに、ロープラ作品ゆえ尺も限られているので仕方のないところだと思います。
限られた尺の中で最大限ヒロインの魅力と楽しいストーリーを描き切った、ロープラ作品とはかくあるべきというような作品でした。