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浅めの感想置き場

恋する乙女と守護の楯 Re:boot The “SHIELD-9” 感想

 リメイク版、というよりリマスター版。旧版の感想は前に書いたので、大筋について特に言うことはない。恋する乙女と守護の楯 感想 - えろげだいありぃ

 瀬之本先生の美麗なCGは本当に素晴らしい。そしてひざびさに新作で青山ゆかりの声を聞けたのも嬉しい。有里の声優さんが変わったとのことで最初は違和感が強かったが、個別に入る頃には慣れたので問題なし。

 

 メイン三人のシナリオはほとんど変わっていなかったので、有里ルートと設子ルートについて。

 

【有里ルート】

 旧版のストーリー消化後に新キャラをシバいて終わり。如月葵さんの声が好きだっただけに声優が変わったことはかなり気がかりだったが、個別ルートに入る頃には違和感も消えた。

 恋楯でいちばんお気に入りのヒロインなだけに、追加シナリオ内に新規CGがなかったことは残念だったが、妙子と2人で過ごす学園生活の一幕が新たに見れたことは僥倖だった。願わくばイチャラブの尺をもっと長く取って欲しかったところ。変に新しい敵出そうとしないで普通のラブコメをしてくれ。

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かわいい

 

【設子ルート】

 有里ルートと同じく旧ストーリー消化後に新キャラシバいて終了。デレ設子さんは旧版ではほとんど見ることができなかったためになかなか破壊力があり、新鮮だった。真ヒロインなだけある。LoveShieldが名曲なので是非聞いてほしい。

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 総じて、瀬之本先生新規描き下ろしの絵は美麗で満足度が高く、また各キャラの新しい一面も見ることができ、従来のファンはもちろん、新規に恋楯をプレイする人にも十分オススメできるリメイク作品だった。

 

 以下諸々の不満について。

 

 折角の女装主人公なのに、肝心のHシーンで女装を解くのはいかがなのものかと思うし、これはリメイクするにあたって一番直してほしかったところでもあった。自分から一番の売りを駄目にしていくスタイル。

 

 また、ところどころ一枚絵が削られていたのはかなりがっかりなポイント。茨姫の衣装合わせのシーンや有里の魔女役のイベントCGは、一時期PCのデスクトップ背景にしていたくらいにはお気に入りの一枚だっただけに残念である。

 画面比率が変わった影響か、描き直しに際して引きの構図のCGが少なくなっていたのも惜しい。妙子と雪乃の邂逅シーンは旧版のCGの方が映えるシーンだったように思う。

 どのみち購入者の多くは旧版プレイ済みだろうし、わざわざWin10対応版まで同梱しているということは新旧比較される前提で作ってもいただろうから、全くの新規CGまでは望まないにしてもせめて旧版にあった一枚絵は全てあって欲しかった。戯画の明日は暗い。

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このCGお気に入りだったけど無くなってました

 

 ツッコミどころ満載のバトルシーンとか、緊張感に欠けるとってつけたシリアス展開は予め分かっていたところなので、特に不満はない。AXLだしね。シリアスな展開に入ったときに、しょーもな、となるか、笑って流せるかでこの作品に対する評価、ひいてはAXLに対する印象が変わってくる。しょーもな、となっちゃうひとは、少なくともAXL作品を楽しむという点に置いては負け組である。

 とはいってもクソシリアスは少ないに越したことは無いので、もし今回の恋楯リメイクから興味を持ってAXL作品をやってみたいという方がいれば、できるだけシリアス少なめの作品がオススメである。私の一押しは「キミの声が聞こえる」と「かしましコミュニケーション」「PrincessFrontier」の3つ。恋楯テイストを味わいたいのであれば、恋楯2もいいし、「愛しい対象の護り方」も楽しめるだろう。