えろげだいありぃ

浅めの感想置き場

WIZARD GIRL AMBITIOUS 感想

総評   :66/100

CG     :13/15 【やたら豪華】

シナリオ :10/15 【まあまあ】

声優   :9/10 【あぐみおんとまきいづみが好きな人には良いんじゃなかろうか】

曲    :12/20 【曲数は少ないし、いまいち雰囲気に合わないものも多い。が、曲自体はそこそこ良い】

システム :2/10 【ごみ】

なんとなく:20/30 【絵と声優は良い】

 

なんとか空間の点数にあるほどひどいゲームでは無いとは思う。ワンコインで買えるので、絵と声優にピンときた人にはおすすめできる。

あとアグミオンのキャラが良かった。以上

 

 

ひと昔前に流行ったMMO的世界観でのんびり旅しつつ世界を救っちゃう系にハルヒリスペクトなヒロインをプラスした感じ、かと思いきや中盤で仲間が死んだり、キャラクターの過去話が無駄に重かったりでよくわからない。

というかしょぼいSEとエフェクトとか、敵の目の前で繰り広げられる三文芝居とか、異様に察しの悪いキャラクターたちとか、ボロボロ出てくる設定の矛盾点とか、文句の付け所を挙げればキリが無い。

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アグミオンが歯の浮くような中2詠唱を連発するので、そういうのを聞きたい人には需要があるかもしれない

 

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この二人がかわいい

意外にも序盤はけっこう面白い。全体としてもテンプレート展開のオンパレードではあるものの、メリハリのある構成ではあるし、パーティーで旅してる感は良かった。

 

日常シーンの掛け合いはそれなりに愉快だし、キャラクターも立っている。それに、終盤の展開もシチェーションだけを取ってみれば悪くない。ただ、いざ重要な場面で敵を前にして、仲間とか友情とかの話になりだすと途端に三文芝居臭くなるのが欠点。最後の方は基本的にバトルシーンばかりなので、延々続く共感できない友情劇に何ともいえない気持ちになる。

 

このがっかり感の原因が中盤にある。起承転結の承ぐらいのイベントとして、攻城戦をする話があるのだが、ここが致命的にイマイチ。これはギルド同士で各地に無数にある城の所有権を争うという、その名の通りのこういう世界観にありがちなイベント。

主人公+ヒロインズしかいない主人公のギルドは当然弱小だが、知略を活かして成り上がっていき各地の城を落としていく……のかと思いきや、チートヒロインズの魔法ゴリ押しと根性論によってあっさり勝つ。そして、肝心の成り上がり要素はすっ飛ばして、最初の砦を取ったのちすぐに最後の砦を落とす場面にスライドする。(ちなみに数クリックのうちにギルドメンバーが数人から5000人になる)

スライムを倒したらいきなりラスボスにとどめをさす場面に飛ばされるようなもので、キャラへの愛着も仲間との絆もパーティーの成長も全く実感できなかった。

 

そしてこの後、物語が急転直下のシリアス展開に突入する。ヒロイン臭を出していた初期パーティーキャラが謎の伝染病を発症し、死亡する。そして残されたキャラクター達が沈んでいる間になんやかんやで世界がピンチになる。(ちなみに数クリックのうちにギルドメンバーが5000人から数人になる)

 

そして、辟易とするプレイヤーに追い打ちをかけるような、黒幕のしょーもない世界征服の理由である。(この王様は、実はメインヒロインの父親という最序盤から分かりきっていた衝撃の事実が明かされた後、なんやかんやで奮起したヒロインが倒していい感じに改心して死ぬ。それでいいのか)

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おまえはランス君か

このあと多少のすったもんだがあり、ご都合エンドで終了。

序盤がそこそこ面白かっただけに、中盤のすっ飛ばしとシリアス展開が惜しかった。パーティーを集めつつ、のんびり旅してく感じにすれば、少なくとも僕にとっては良作になっていたと思う。