恋する乙女と守護の楯 感想
総評 :81/100
CG :12/15
【ヒロイン5人*シーン2、3回*3、4枚+差分 通常合わせて100枚ぐらい SD、カットイン含めると200ぐらい? 立ち絵差分も豊富】
シナリオ :12/15
【共通ふつうくらい、個別はやや短め ラブコメときどきバトルものとして見ればとても面白いです】
声優 :10/10
【やっぱり青山ゆかりのツンデレは至高 お気に入りキャラはcv如月葵の穂村有里】
曲 :20/20
【op shield nineがかっこいい。edもヒロインごとにあり、どれも良曲。移植版のop love shieldもかっこいいので是非。全曲オフィシャルサウンドトラックに入っています。】
システム :7/10
【古いゲームだが快適。win7、10でも強制終了など無し。シーンスキップ、選択肢の選びなおしもすぐにできる。バックログジャンプなどはないが許容範囲内】
なんとなく:15/30
【なんちゃってバトルもの感はあったけど個人的には楽しめた。主人公がかわいいしサブキャラもキャラが立っていて魅力的】
主人公、如月修史は警備会社アイギスに所属する、要人警護のプロであるガーディアンだが極度の女性恐怖症。だが今回の依頼は、女装してのお嬢様学校への潜入だった。山田妙子として少女に姿を変え、無事にお嬢様達を守り切れるか、といったあらすじ。
いわゆる女装ものですが、本人は嫌々でありHシーンでも女装を解くことが多いのは珍しいかもしれません。話の流れとしては当然お嬢様方を狙う敵と戦うわけですが、バトルシーンでは、わりとうっかりして窮地に陥るだとか、ほんとにぃ?って感じの展開もあります。敵も味方もどこか抜けてて、君たちほんとにプロか?と思いたくなりますが流し見する分にはまあ十分。けどスタングレネード投げるときに、ヒロインに「目を瞑れ!」って叫んだせいで敵にも効かなかったのは、流石にどうかとおもいました。熱いバトル要素や女装Hに期待して買う方は要注意。
本作の一番の魅力はなんといっても日常シーン。学園の様々なイベントに、一癖も二癖もあるお嬢様方と奔走する訳ですが、これがおもしろい。ことあるごとに女装がばれそうになったり、いっしょにお風呂に入らされそうになったり・・・ 常識の通用しないお嬢様相手に、主人公の上司である課長や同業である有里とも協力して、なんとかやり過ごす日々は、見ていてとてもシュールで笑えます。ヒロインたちと段々に打ち解け恋愛に発展する様子も自然で、違和感もなく楽しめてぐっど。
また、ヒロインもサブキャラもみんな魅力的。特に設子さんと雪乃様。ここは割とネタバレにもなるので深くは触れません。まあ青山ゆかりのツンデレお嬢様がかわいくない訳がないし、瀬之本先生のキャラデザはみんなかわいい。
【雪乃ルート】
cv青山ゆかりのツンデレお嬢様。3年生なので、ヒロインの中でも一番の年上。流れが単純明快で、終わり方がきれいなので個人的には一番お気に入りのルートです。ただ自分からピンチに陥りに来るのはいただけない。狙われてるんだから大人しくしてなさい。酔っぱらった雪乃様は必見。
【蓮ルート】
元気系ヒロイン。主人公と同じクラスだけあって共通でも絡みが多い。元気系だから空回りすることがあるのはいいけれど、そこをうまく物語としてフォローしきれてない感じがあったのが残念。素人が張り切らなくてもいいんだよ・・・
【鞠奈ルート】
唯一の年下ヒロイン。ただルートはあまり印象に残らなかったです。個別の分岐は彼女の選択肢に面白いのが多かった。トイレのくだりとか。割と最後の最後まで悪ガキな感じのキャラなのでそこが好きになれるかどうかで変わってくると思います。
【有里ルート】
同業者設定を活かした個別シナリオで、なかなか良かった。ライバル関係から恋人関係になるのは王道だけどいいですね。ただ敵ときっちり決着をつける終わり方ではないので、そこは微妙なポイントかも。
【設子ルート】
君たちは本当にプロなのか?と一番言いたくなるルート。ただ細かいことを気にせずに一種のラブコメと考えればいちばん出来がよいルートでもある。最後にやりましょう。やりおわってからlove shieldを聞きましょう。
総評としては、女装モノ+ラブコメ+なんちゃってバトルとして見ればかなり楽しめると思います。特定の要素に期待しすぎると肩透かしをくらうかも。某空間で20点をつける人も90点をつける人の気持ちもわかる感じ。AXL作品ということを念頭に置いてプレイすれば、きっと思い出に残る作品になるのではないでしょうか。