冥契のルペルカリア 感想
こんにちは。冥契のルペルカリアの感想です。
合計 :80/100
CG :8/15 【ぱられろよりは良かった】
シナリオ :13/15 【ルクルといえば、これだよこれ的な】
声優 :9/10 【熱演でした。ギャラを弾んであげてほしい】
曲 :15/20 【まあまあ。OPが本編を思い起こす歌詞で良い】
システム :10/10 【一番進歩が見られた。敢えていえば、右クリしたときの動作がいまいちな画面がある】
なんとなく:25/30 【誤字脱字がない(当たり前)】
世のえろげおたくの期待を一身に受け、粘ついた物語を生み出すことに定評のあるルクル先生が、今作でも魅力的なひねくれ主人公を書ききってくださり満足です。
なにより誤字脱字、立ち絵の指定ミス等々が無い!前作までと比べると驚くべき進歩。システム周りや演出も凝っていて素晴らしかったです。この調子で次回もお願いします。
正直なところ、琥珀以外の登場人物の心情境遇等は作中で十全に語られていますし、とりたてて考察したり主張したいことも思いつかないので、なんとなくここが印象的だったな~と思ったところを書きます。
その1
来々さん。
というより、劇団ランビリス周辺の話は本当に良かった。各人の演劇に懸ける思いと、不器用な自分たちなりの匂宮めぐりへの愛情が伝わってくるストーリーが心に残りました。不器用な言動の裏側に信念がある系のキャラはいいですね。ギャップ萌え的な良さがある。
その2
琥珀ルート
満を持して琥珀の過去話が展開されるのかな~と思っていたらそんなことはなかった。琥珀ルートに至るまでにさんざん彼女が空っぽであることは主張されてきたので、琥珀はなぜ空虚な少女だったのか、またここまでの道のりの中で自己にどのような変化があったのか、を知りたかったです。空っぽな彼女だからこそ、内面を表現するルートを作らなかったのかとも思いましたが、どうなんでしょう。
琥珀ルート最後のシーンは好きです。現実世界の火事とリンクした描写なのでしょうが、真夏の本当に暑くて真っ白な、どこか消えてしまいそうな世界で眠りにつくというシチュエーションは、自分に植え付けられた真夏の幻想的なイメージとマッチして刺さりました。夏になったらまた水月をやりたいね
おわり