きまぐれテンプテーション 感想
総評 :74/100
CG :10/15 【立ち絵がぬるぬる動く】
シナリオ :12/15 【煽り文句に反してきっちり能力ミステリものでおもしろかった】
声優 :6/10 【良かったんじゃなかろうか】
曲 :15/20 【opはまあまあ。キャラクタごとのbgmも良かった】
システム :6/10 【探索パートがちょっとめんどくさいぐらい】
なんとなく:25/30 【世界観を他作品から受け継いでいるだけあって、設定もろもろをきっちりシナリオにも活かせていたと思う】
書くのが面倒だったのでネタバレあんまりなし。
アンネリーゼちゃんゲー。ひたすらアンネちゃんと親睦を深めつつ解決を目指す。ロープラゆえ仕方がないが、ヒロインがアンネちゃんのみ、かつストーリーもアンネちゃんが全てのキーになるので、このキャラをどれくらい好きになるかで評価が大きく変わってくる。
最近良く見るようになった(気がする)、下ネタとか言っちゃうサバサバ系のヒロイン。でもちょいちょいデレてくれるし、end間際であるとかヒロインしなきゃいけないところはきっちりヒロインしてくれるのでなかなか良かった。
「呪いのマンションで美少女と甘々共同生活?!」なんてパケ裏に書いてあったので、ほーんシルプラもこういうの出すんだー、くらいの気持ちで買ったのだが、思った以上にきちんとした超能力+ミステリだった。ちなみになないろとあけリンはやったことないです。
往々にしてミステリもので特別な能力とか人外とかアリにしてしまうと、なんでもありになってしまう故にイマイチなことが多い(と個人的には思う)。が、そこらへんは他作品からのスピンオフということもあって、世界観や設定がきちんと作り込まれているために気にせず楽しむことができた。
捜査手帳も細かい設定やこれまでの捜査資料を、作品のテンポを害さずかつ没入度を損なわずに振り返ることができるアイテムとして、良いギミックだったと思う。true後に追記される演出も、思わずおぉと声が出たくらいには良要素。シナリオはもちろんだが、こういった盤外の要素に気を配った演出は強く印象に残るので、作中のキャラクタがその世界で実際に生きている、と感じられる。
シナリオに関しても、アンネにクローズアップして描写することでロープラの範疇で全て回収してきっちり収まっていたと思う。正直なところ、何を付け足しても蛇足、あるいはボリュームが大きくなりすぎるのではないか、と思えるくらいには完成度は高いと感じた。
いつになるかは分からないが、そのうちななリンとあけいろもやると思うので、そのときにまた思い出したら印象が変わるだろうか。