愛しい対象の護り方 感想
総評 :81/100
CG :13/15 【立ち絵差分がいっぱいあるのがAXLのいいところ】
シナリオ :10/15 【今作は個別入ってからのバッドエンドが無くなったかわりにサブキャラルートがあって嬉しい】
声優 :10/10 【いつものAXL声優】
曲 :20/20 【opのカンデコが素晴らしい。すべてのオタクに聞いて欲しい応援歌】
システム :8/10 【システム周りが快適なのもAXLのいいところ】
なんとなく:20/30 【いつもながら、見てて楽しい学園生活。変にギスったりしないでいいんです。】
幼馴染との再会を果たすために、世界的なPMCの運営する軍事学園の警護課に入学した主人公、松井祐人。だが折角会えた、幼馴染の天城結衣に出会って早々拒絶されてしまう。落ち込む暇も無く、案内された教室はボロボロ。落ちこぼれの警護課は他の課との備品争奪戦に負け、備品を没収されていたのだ。彼女と笑顔と備品を取り戻すために仲間ともに祐人は立ち上がる。
波乱から始まるいつものAXL学園もの。以下感想
【共通】
サブキャラが魅力的で、最初から物語に引き込まれる。正直、軍事学校というより厳しめの部活といったところだが、そこはいつものAXLクオリティ。細かいところは突っ込まずに、一緒に学園ライフを楽しむべし。共通ラストのサバイバル訓練はとてもおもしろかった。
【美冬ルート】
最初と最後以外イチャコラしてるだけのルート。付き合うまでのシリアス展開で出し切った感。最後の方は適当過ぎでしょう。学園側が研究を軍事利用したい→美冬を捕まえようとするって流れなのに本人に向かって発砲しちゃいかんでしょ。当たったらどうするねん。
でもイチャラブはあまあまでけっこうよかった。
【ロッテルート】
金髪ロリデカリボン天才だけどアホの子の青山ゆかりキャラ。
傲岸不遜な性格にもきちんと理由があるのが良かった。え、そんだけ?感がある理由ではあったけど。争奪戦がメインなルートはこれだけなので、後半はもうちょっと丁寧に書いてほしかった。なんやかんやで勝利みたいなのが結構あったので。
【成美ルート】
昨今珍しくなってしまった暴力系?ヒロイン。個人的には嫌いじゃない。
ルートとしては、キック魔になってしまったトラウマを克服していく内容。過去がふつうに重い。ラストの手繋ぎCGがよかった。警護課に身を置く意味を考えるという意味では、かなり重要なルートかも。レッツ、けいたま!
【結衣ルート】
このルートだけ出来が違うというか、このルートのためにあるゲーム。まあメインヒロインだからね。ぜひ最後にやってほしい。10年間互いに思い続けてた関係とかに個人的に弱いので、ぶっささりだった。
デレの破壊度がすごい。
細かいところは気になるけど、大筋としては綺麗にまとまっていたし、何より日常シーンが楽しくて良い。ただ折角舞台設定がよく出来ていたのでそこはもう少し活かして欲しかった。個別でも争奪戦が見たかったです。相も変わらずサブキャラ陣がコミカル。汐理せんせーぷりちー
恋する乙女と守護の楯 感想
総評 :81/100
CG :12/15
【ヒロイン5人*シーン2、3回*3、4枚+差分 通常合わせて100枚ぐらい SD、カットイン含めると200ぐらい? 立ち絵差分も豊富】
シナリオ :12/15
【共通ふつうくらい、個別はやや短め ラブコメときどきバトルものとして見ればとても面白いです】
声優 :10/10
【やっぱり青山ゆかりのツンデレは至高 お気に入りキャラはcv如月葵の穂村有里】
曲 :20/20
【op shield nineがかっこいい。edもヒロインごとにあり、どれも良曲。移植版のop love shieldもかっこいいので是非。全曲オフィシャルサウンドトラックに入っています。】
システム :7/10
【古いゲームだが快適。win7、10でも強制終了など無し。シーンスキップ、選択肢の選びなおしもすぐにできる。バックログジャンプなどはないが許容範囲内】
なんとなく:15/30
【なんちゃってバトルもの感はあったけど個人的には楽しめた。主人公がかわいいしサブキャラもキャラが立っていて魅力的】
主人公、如月修史は警備会社アイギスに所属する、要人警護のプロであるガーディアンだが極度の女性恐怖症。だが今回の依頼は、女装してのお嬢様学校への潜入だった。山田妙子として少女に姿を変え、無事にお嬢様達を守り切れるか、といったあらすじ。
いわゆる女装ものですが、本人は嫌々でありHシーンでも女装を解くことが多いのは珍しいかもしれません。話の流れとしては当然お嬢様方を狙う敵と戦うわけですが、バトルシーンでは、わりとうっかりして窮地に陥るだとか、ほんとにぃ?って感じの展開もあります。敵も味方もどこか抜けてて、君たちほんとにプロか?と思いたくなりますが流し見する分にはまあ十分。けどスタングレネード投げるときに、ヒロインに「目を瞑れ!」って叫んだせいで敵にも効かなかったのは、流石にどうかとおもいました。熱いバトル要素や女装Hに期待して買う方は要注意。
本作の一番の魅力はなんといっても日常シーン。学園の様々なイベントに、一癖も二癖もあるお嬢様方と奔走する訳ですが、これがおもしろい。ことあるごとに女装がばれそうになったり、いっしょにお風呂に入らされそうになったり・・・ 常識の通用しないお嬢様相手に、主人公の上司である課長や同業である有里とも協力して、なんとかやり過ごす日々は、見ていてとてもシュールで笑えます。ヒロインたちと段々に打ち解け恋愛に発展する様子も自然で、違和感もなく楽しめてぐっど。
また、ヒロインもサブキャラもみんな魅力的。特に設子さんと雪乃様。ここは割とネタバレにもなるので深くは触れません。まあ青山ゆかりのツンデレお嬢様がかわいくない訳がないし、瀬之本先生のキャラデザはみんなかわいい。
【雪乃ルート】
cv青山ゆかりのツンデレお嬢様。3年生なので、ヒロインの中でも一番の年上。流れが単純明快で、終わり方がきれいなので個人的には一番お気に入りのルートです。ただ自分からピンチに陥りに来るのはいただけない。狙われてるんだから大人しくしてなさい。酔っぱらった雪乃様は必見。
【蓮ルート】
元気系ヒロイン。主人公と同じクラスだけあって共通でも絡みが多い。元気系だから空回りすることがあるのはいいけれど、そこをうまく物語としてフォローしきれてない感じがあったのが残念。素人が張り切らなくてもいいんだよ・・・
【鞠奈ルート】
唯一の年下ヒロイン。ただルートはあまり印象に残らなかったです。個別の分岐は彼女の選択肢に面白いのが多かった。トイレのくだりとか。割と最後の最後まで悪ガキな感じのキャラなのでそこが好きになれるかどうかで変わってくると思います。
【有里ルート】
同業者設定を活かした個別シナリオで、なかなか良かった。ライバル関係から恋人関係になるのは王道だけどいいですね。ただ敵ときっちり決着をつける終わり方ではないので、そこは微妙なポイントかも。
【設子ルート】
君たちは本当にプロなのか?と一番言いたくなるルート。ただ細かいことを気にせずに一種のラブコメと考えればいちばん出来がよいルートでもある。最後にやりましょう。やりおわってからlove shieldを聞きましょう。
総評としては、女装モノ+ラブコメ+なんちゃってバトルとして見ればかなり楽しめると思います。特定の要素に期待しすぎると肩透かしをくらうかも。某空間で20点をつける人も90点をつける人の気持ちもわかる感じ。AXL作品ということを念頭に置いてプレイすれば、きっと思い出に残る作品になるのではないでしょうか。